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関節拘縮のメカニズム
こんにちは!小平市でマッサージをお届けしています、ひまわり治療院の上野唯尊です!関節拘縮のしくみについてまとめてみました!
関節拘縮の前兆である筋肉の萎縮は上肢と下肢ではその進み方が異なります。上肢では屈筋群は伸筋群よりも強く、下肢では伸筋群の方が屈筋群の方が強い、
だから、片麻痺の方は上肢を肘から屈曲させ、下肢の足関節が伸展してしまうのですね。
廃用性の筋委縮の場合、より太い筋の萎縮の方が力が強いので、太い筋が一番短くなる肢位で固まります。関節拘縮は筋肉の萎縮によって2次的に関節可動域が極端に制限
されている状態をいいます。
脳血管性疾患の場合、痙性麻痺などは筋肉に伝達する神経の運動異常によって筋が硬直して、筋自体が縮み筋肉を伸ばせない状態が続く、すると次第に関節拘縮となってしまうのです。
弛緩性麻痺とは、初めに筋肉に力が入らないものの、関節可動域は十分にとれる状態が続く、しかし筋自体がやせ細るようになる、そうなってしまうと太い筋肉の方が縮む
力が強いので、結局は骨を引き寄せる形となり、関節拘縮が発生してしまうのです。
また脳性麻痺の場合は、極端な力が加わり続けると関節は筋肉に引き寄せられ、通常とは違う体位での関節拘縮(関節異常)を起こしてしまいます。
脳血管性疾患以外でも一律に筋肉萎縮が起こるケースがあり、この場合も2次的症状としての関節拘縮を起こしてしまう。
関節が拘縮を起こすと、筋肉を動かす機会がなくなり重力に対抗できずに本来の関節構成部以外へ自分の体重の負担がかかるようになる。
関節部には神経、血管、その他の組織が存在しているので、圧力に負けて十分な活動ができないばかりか、阻害され目的を十分に達することができなくなります。
関節拘縮が進んでくると必ず血行障害から浮腫が起きやすくなり、体重の偏りから一点圧迫が進み、褥瘡に移行するケースも多々みられる。これらはすべて筋委縮による弊害とみて差し支えないものと思われます。
しかし、そのような障害が起こったとしても、関節自体の環境の整備をすれば関節を構成するすべての組織(神経・血管・他)の活動が本来の目的を果たすことができるようになります。
「麻痺には弛緩性と痙性の2種類があります」
弛緩性麻痺とは、中枢性麻痺では運動の不随状態を呈して、筋肉自体に自動運動の伝達が行われずに運動ができない状態をいうが、ほとんどの場合運動能力がゼロの者であっても、知覚神経は働いている場合がほとんどであります。
麻痺を起こすと、自動運動ができないので筋肉は弛緩したままで、関節も同肢位のまま放置しまいがちとなります。例えば上肢の場合三角筋を動かせないために筋肉はやせ細り重力に抵抗できずに、上腕を支えきれなくなり脱臼を起こすことがあります。三角巾で固定すると、腋窩動脈を圧迫する時間が増えて腕全体の血行が阻まれ筋はますます栄養不足となり衰退を続けることになる。
しかし、完全麻痺であっても他動的に関節運動を行わせることで、筋肉内の血行促進は図れます。麻痺の程度にもよるが、協同運動がほんのわずかでもできれば、等張性運動・等尺性運動を施しながらの筋肉の再教育は可能であります。
他に協同運動ができなくても麻痺だからといってほうっておかずにうごかすということを行っていれば筋肉がついてくるし、筋肉がつけば少なからず筋力が出てくるといえます。そして、少しでも協同運動ができるようになってくれば、単独運動が可能になるしまた、運動の仕方によっては脱臼を改善するようになる。ただし、運動を行う場合にその支点をどこに置くかが問題となります。それによって筋肉の回復過程が異なってきます。
痙性麻痺とは、筋肉に入る力を制御できず伸筋と屈筋のどちらにも力が加わることをいいます。拮抗筋の同時運動が起こると震えを伴う筋委縮が起こることがあります。この場合でも筋の太い方が勝るので太い筋肉に引き寄せられる状態での関節拘縮が起こってきます。
上肢の場合、大胸筋・上腕二頭筋が萎縮する方向に関節拘縮が起こるので手を握り肘を曲げ、胸に手を抱かせた状態での関節拘縮位をとっています。下肢の場合、大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋の萎縮する方向での関節拘縮が起こるので底屈、膝の屈曲、股関節屈曲位の状態となります。関節拘縮を伸ばす場合には関節を構成している最も太い筋肉がまっすぐ伸びるような姿位をとるのが最も重要なポイントとなります。
次回の関節リラクゼーションテクニックによって具体的にどのように関節拘縮に取り組んだらよいのかまとめていきます。小平市で訪問マッサージならひまわり治療院の上野唯尊までご連絡お待ちしております!!
22/02/23
21/11/28
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こんにちは!小平市でマッサージをお届けしています、ひまわり治療院の上野唯尊です!関節拘縮のしくみについてまとめてみました!
関節拘縮の前兆である筋肉の萎縮は上肢と下肢ではその進み方が異なります。上肢では屈筋群は伸筋群よりも強く、下肢では伸筋群の方が屈筋群の方が強い、
だから、片麻痺の方は上肢を肘から屈曲させ、下肢の足関節が伸展してしまうのですね。
廃用性の筋委縮の場合、より太い筋の萎縮の方が力が強いので、太い筋が一番短くなる肢位で固まります。関節拘縮は筋肉の萎縮によって2次的に関節可動域が極端に制限
されている状態をいいます。
脳血管性疾患の場合、痙性麻痺などは筋肉に伝達する神経の運動異常によって筋が硬直して、筋自体が縮み筋肉を伸ばせない状態が続く、すると次第に関節拘縮となってしまうのです。
弛緩性麻痺とは、初めに筋肉に力が入らないものの、関節可動域は十分にとれる状態が続く、しかし筋自体がやせ細るようになる、そうなってしまうと太い筋肉の方が縮む
力が強いので、結局は骨を引き寄せる形となり、関節拘縮が発生してしまうのです。
また脳性麻痺の場合は、極端な力が加わり続けると関節は筋肉に引き寄せられ、通常とは違う体位での関節拘縮(関節異常)を起こしてしまいます。
脳血管性疾患以外でも一律に筋肉萎縮が起こるケースがあり、この場合も2次的症状としての関節拘縮を起こしてしまう。
関節が拘縮を起こすと、筋肉を動かす機会がなくなり重力に対抗できずに本来の関節構成部以外へ自分の体重の負担がかかるようになる。
関節部には神経、血管、その他の組織が存在しているので、圧力に負けて十分な活動ができないばかりか、阻害され目的を十分に達することができなくなります。
関節拘縮が進んでくると必ず血行障害から浮腫が起きやすくなり、体重の偏りから一点圧迫が進み、褥瘡に移行するケースも多々みられる。これらはすべて筋委縮による弊害とみて差し支えないものと思われます。
しかし、そのような障害が起こったとしても、関節自体の環境の整備をすれば関節を構成するすべての組織(神経・血管・他)の活動が本来の目的を果たすことができるようになります。
「麻痺には弛緩性と痙性の2種類があります」
弛緩性麻痺とは、中枢性麻痺では運動の不随状態を呈して、筋肉自体に自動運動の伝達が行われずに運動ができない状態をいうが、ほとんどの場合運動能力がゼロの者であっても、知覚神経は働いている場合がほとんどであります。
麻痺を起こすと、自動運動ができないので筋肉は弛緩したままで、関節も同肢位のまま放置しまいがちとなります。例えば上肢の場合三角筋を動かせないために筋肉はやせ細り重力に抵抗できずに、上腕を支えきれなくなり脱臼を起こすことがあります。三角巾で固定すると、腋窩動脈を圧迫する時間が増えて腕全体の血行が阻まれ筋はますます栄養不足となり衰退を続けることになる。
しかし、完全麻痺であっても他動的に関節運動を行わせることで、筋肉内の血行促進は図れます。麻痺の程度にもよるが、協同運動がほんのわずかでもできれば、等張性運動・等尺性運動を施しながらの筋肉の再教育は可能であります。
他に協同運動ができなくても麻痺だからといってほうっておかずにうごかすということを行っていれば筋肉がついてくるし、筋肉がつけば少なからず筋力が出てくるといえます。そして、少しでも協同運動ができるようになってくれば、単独運動が可能になるしまた、運動の仕方によっては脱臼を改善するようになる。ただし、運動を行う場合にその支点をどこに置くかが問題となります。それによって筋肉の回復過程が異なってきます。
痙性麻痺とは、筋肉に入る力を制御できず伸筋と屈筋のどちらにも力が加わることをいいます。拮抗筋の同時運動が起こると震えを伴う筋委縮が起こることがあります。この場合でも筋の太い方が勝るので太い筋肉に引き寄せられる状態での関節拘縮が起こってきます。
上肢の場合、大胸筋・上腕二頭筋が萎縮する方向に関節拘縮が起こるので手を握り肘を曲げ、胸に手を抱かせた状態での関節拘縮位をとっています。下肢の場合、大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋の萎縮する方向での関節拘縮が起こるので底屈、膝の屈曲、股関節屈曲位の状態となります。関節拘縮を伸ばす場合には関節を構成している最も太い筋肉がまっすぐ伸びるような姿位をとるのが最も重要なポイントとなります。
次回の関節リラクゼーションテクニックによって具体的にどのように関節拘縮に取り組んだらよいのかまとめていきます。小平市で訪問マッサージならひまわり治療院の上野唯尊までご連絡お待ちしております!!